下肢静脈瘤の症状が気になって、医療機関で治療を受けたいと考えても、治療費がいくらくらいかかるのか不安に感じてしまう人が少なくないはずです。下肢静脈瘤が直接的な原因となって死に至ってしまうことなどはありえませんので、あまりに高額の治療費がかかるのであれば、医療機関での治療は受けずに我慢しようと考える人もいるはずです。しかし、漠然と治療費負担に対する不安を感じていても意味がありませんので、各治療法にかかる金額をごく大雑把に紹介します。ぜひ参考にしてください。 現在、日本国内の医療機関で下肢静脈瘤の治療を受けるとすれば、大きく分けて4つの治療法が考えられます。それは、ストリッピング手術、高位結紮術、硬化療法、レーザー治療の4種類です。ストリッピング手術や高位結紮術は硬化療法と組み合わせて行われることが多いので、そのような場合には、両方の治療費の合計額がかかってくると考えてください。また、各治療法にかかる費用を比較しやすいように、実際には必要になってくるケースが多い細かな検査費用や弾性ストッキングなどの購入費については、除外して考えることにします。入院が必要になった場合の入院費についても、同様に考えてください。

 まず、古くから下肢静脈瘤の確実な治療方法として広く採用されてきたストリッピング手術ですが、この手術費は10万2000円と定められています。ただし、健康保険の適用を受けますので、窓口で支払うことになる自己負担額は上記費用の1割から3割、つまり1万円から3万円くらいの金額になります。ストリッピング手術の場合には、入院が必要となるケースが多いので、この金額プラス日数に応じた入院費がかかってくることになります。 また、高位結紮術の費用は片足3万1300円と決められていますし、硬化療法の場合は片足1万7200円になっています。ストリッピング手術同様、健康保険の適用を受けますので、自己負担額は、高位結紮術の場合は片足3000~9000円、硬化療法の場合には片足2000~5000円程度になるはずです。どちらの治療も日帰りで受けられる場合が多いので、入院費については考える必要がありません。 一方、近年脚光を浴びているレーザー治療の場合ですと、片足10~30万円程度の費用がかかります。原則的に自由診療扱いとなっているために、全額自己負担だと考えてください。ただし、薬事認可されたエルベスレーザーを用いて、所定の講習を受講した医師が施術する医療機関の場合であれば、例外的に健康保険の適用を受けられることになっています。